部屋の雰囲気におもっていたより大きな影響を与える、ちゃんと揃えるとそれなりの費用がかかってしまう、カーテンの選び方を紹介します。
部屋の雰囲気を演出してくれるカーテンには、さまざまな種類があります。好みや用途に合わせて室内にピッタリなカーテンを選択しましょう。
■ダブルカーテン
カーテンの中でも最もよく見かけるのがダブルカーテンです。厚手のドレープとレースカーテンを組み合わせたスタイルで、ドレープには断熱性のほかに遮光性や防音性の効果があります。レースカーテンは繊細な刺繍と模様で室内を優しい雰囲気に。色褪せしにくいだけでなく耐久性があり、手入れもラクです。最近ではドレープカーテンを重ねずとも外から室内が見えにくいように加工されたものもあります。ダブルカーテンの良さは、扱いやすさ・比較的リーズナブル・豊富な種類…などさまざま。国産メーカーのカーテンの約9割は家庭で洗えるもので、着脱はレールから外すだけなので簡単です。好みや部屋の雰囲気に合わせて気軽に変えることができます。開け閉めのしづらさを感じたり開けたときに両サイドにかさばりが生じたりするデメリットもありますが、最もコストを抑えられる選択肢です。
■ロールカーテン
布を巻き上げてロール状に収納するカーテンです。巻き上げることで開口部分がスッキリと見えるのが特徴。窓周辺に限らず間仕切りや収納の目隠しなどにも使用ができる、利便性の高いカーテンです。たとえば洗面脱衣所なら洗面と脱衣スペースの区切りに使用したり、洗濯機を隠したりすることも可能。用途が幅広いことに加え、コンパクトさも大きなメリットのひとつと言えます。巻き取ったロールカーテンの厚さは10cm程度。どのカーテンよりもコンパクトに収納ができます。
注意点はダブル使いが難しいこと。ロールカーテンはシングルが基本のため、光の調整と目隠しを同時に行うことができません。そのため、大きく開口した場合は部屋の中が見えてしまいます。気になる方は、ダブルタイプを探してみましょう。
■ブラインド
複数のスラット(羽根)を組み合わせてつくられているブラインドは、使用するスラットの材質によって見た目・質感が異なります。アルミや樹脂、木、布など素材はさまざま。用途や好みの雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。スラットは縦に並んだタイプと横に並んでいるタイプの両方があります。
1台でドレープとレース両方の役割を果たすブラインドは、光と視線を同時に調整できる優れものです。カーテンのようにモフッとしていないため、見た目がスッキリとしているのも◎。さらに、ひもやチェーンを使って上げ下げができるのでとても機能的です。
ただし、スラット部分が水平に連なっているためホコリがたまりやすく、掃除はやや面倒。こまめに掃除して、キレイに保ちましょう。
■シェード
生地を水平にたたみながら昇降させるシェード。シェードのメリットは、カーテンと同じ生地を使えること。インテリアに統一感を求めている人にとっては重宝できるでしょう。たとえば、リビングの窓には出入りがスムーズにできる横開きのカーテンを使う人が多いと思います。同じ部屋にサイズの小さな窓があっても、通常はロールスクリーンを使用することが多いはず。シェードならカーテンと同一の生地でつくれるので、統一感のある空間を演出できます。「ツインシェード」といって、厚地とレースがセットになっているタイプを選べば、カーテンと同じ使い方が可能です。
ネックなのは値段と扱いづらさ。カーテンより高く、洗濯や生地の交換時はカーテンに比べて手間がかかります。
窓の種類によって設置するべきカーテンが変わります。種類別におすすめのカーテンをまとめてみました。
なぜおすすめカーテンが窓の種類によって変わってくるのか、窓の特徴とあわせておすすめの理由を紹介します。
■掃き出し窓
庭やベランダに繋がっている大きな窓のことを掃き出し窓と呼びます。人の出入りが多い窓のため、設置するカーテンは開閉しやすいダブルカーテンを使用しましょう。ダブルカーテンだと気温や日の入り方に合わせて1枚引いたり2枚とも引いたりと、ある程度の調整が効くので、使い勝手が良くおすすめです。
■腰高窓
腰高窓は文字通り腰の高さに位置する窓のことを指し、床から約80~90センチの高さに設定されている窓のことです。日がよく入る窓なので、日差しを抑えることができるやわらか素材のシェードカーテンの使用がおすすめ。部屋のレイアウトによっては、ブラインドやロールカーテンの使用も◎。
■出窓
採光を目的として外に張り出された小さな窓が出窓です。タイプによっては開閉できないもの、少しだけ開けることができるものと、色々な種類があります。
出窓におすすめのカーテンはレースカーテンです。ふんわりとやわらかな印象を与えてくれるレースは、小物との相性もバツグン。おしゃれにまとめることができます。
■天窓
トップライト・ルーフウィンドウとも呼ばれる天窓。小さな面積で効果的に日の光を取り入れることができます。
天窓におすすめのカーテンは、傾斜があっても垂れてこないロールカーテン、またはブラインドです。傾斜があるとどうしても垂れてしまうので、ピタッとハメることができるカーテンを利用しましょう。
窓によっておすすめのカーテンはありますが、気に入ったカーテンを使用することが一番です。カーテン一つで部屋の雰囲気が大きく変わるので、自分が気に入ったカーテンを使うようにしましょう。
カーテンを上手に選ぶにあたっては、そもそもカーテンが持つ機能をきちんと知っておくことが大切です。
カーテンの機能の1つめとしてあげられるのが、「採光量のコントロール」。光を入れたいならレース、光を遮りたいならドレープカーテンです。
2つめの機能は、「視線のコントロール」です。カーテンには、外から室内への視線をさえぎることで、プライバシーの保護効果があります。
3つめは、「インテリアを演出する機能」。カーテンの素材や柄が、部屋の雰囲気に大きく影響します。
そして4つめが防音効果。窓ガラスに加えてカーテンがあることで、外から室内へ漏れてくる音は大きく低減されます。外の騒がしさが気になる人は、厚い生地のカーテンを選ぶといいでしょう。
オーダーカーテンの魅力って?
意識している人は少ないかもしれませんが、部屋の中を見渡すとカーテンは大きな面積を占めることに気づくはずです。そのため、部屋の印象に大きく影響するといっても過言ではありません。来客があれば、カーテンを通して家主のセンスや印象が決まるなんてことも考えられます。
そこでおすすめなのが、オーダーカーテンです。オーダーカーテンと聞いて「高い」というイメージを抱く人はたくさんいると思います。実際、相場的には1窓につき約3~5万円。家中の窓にオーダーカーテンを使うとなれば、大きな出費になることも明白です。
ですが、かけた費用に見合う満足感を得られるのがオーダーカーテン。その良さをチェックしていきましょう。
都内にある家具屋のなかで、オーダーカーテンをつくれるおすすめのお店を2店舗紹介します。条件やタイミングによっては、お得にオーダーカーテンが手に入る可能性もありますよ。
「1人ひとりに満足してもらえるお買い物」を提案する多慶屋。国内の有名メーカーが手掛けるオーダーカーテンを最大で65%引きで購入できます。一般の家庭はもちろん、一流ホテルやオフィスビルなど多彩な実績があり、品格や高い技術が評価されています。専門スタッフと一緒に、ベストマッチなカーテンをつくりましょう。
御徒町本店
住所:東京都台東区台東4-33-2
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幕張新都心店
住所:千葉県千葉市美浜区ひび野1-7